5月17日(日)午後1時30分から浦和コミュニティーセンターで、埼労共・社保協主催の「介護実践講座と交流のつどい」が行われ、33人が参加しました。この取り組みは、SUヘルパー部会・あじさいの会の仲間たちが企画してきたもので、今回のテーマは「生き生きと働ける介護職場と誰もが安心して使える介護保険制度にするために」です。
第1部で、前・東京社保協事務局長の後藤嘉輝さんを講師に招き、「介護現場・介護保険制度の改善のために」と題して講演してもらいました。
後藤さんは、「社会保障構造改革の名による医療・介護・年金改悪がすすめられてきた。介護保険制度改悪も強まってきたが、今年度の見直しのポイントは、第4期介護保険料の見直しが行われ、全国的に平均保険料は引き上げられたこと。介護認定の見直しは、介護給付費を減らすため、厳しい認定内容に変更された。介護報酬の3%改定は、介護労働者の処遇改善にほとんどならない」と強調しました。
会場からの発言では、「新認定でほとんどが軽度に認定されている。現在は経過措置がとられ、従前の介護度が使えるが、次回認定時まで」「介護度が変わったとしても、介護を受ける人は同じで利用制限をすれば、人としての尊厳を侵害するものにつながるのでは」「3%の報酬改定も、加算方式で、労働者の処遇改善に結びつかないもの」など、現場からの矛盾や改善を訴える内容が、交流されました。
今年の埼玉社保協キャラバンで、各自治体に対して、介護の実態も伝えながら改善を求めていきます。